
「祝日」はその国の特色を表す文化です。
日本の「風習」や「自然」を重んじた祝日の制定とは違い、フィリピンでは「独立」や「宗教」などの歴史をもとに祝日を制定します。
そこで今回は、日本ではあまり知られていないフィリピンの祝日について、どんな日付があるのか、ご紹介いたします。
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2024年フィリピンの祝日
2024年のフィリピンの祝日は下記の日程になっています。
1月1日 New Year's Day(お正月)
2月10日 Chinese New Year(中国の旧正月)
2月25日 EDSA Revolution Anniversary(エドゥサ革命の日)
3月28日 Maundy Thursday(聖木曜日)
3月29日 Good Friday(聖金曜日)
3月30日 Black Saturday(キリスト教復活祭の前日)
4月9日 Day of Valor(勇者の日)
4月10日 Eidul Fitr(イード・アル=フィトル)
5月1日 Labor Day(労働者の日)
6月12日 Independence Day(独立記念日)
6月17日 Eidul Adha(イード・アル=アドハー)
8月21日 Ninoy Aquino Day(ニノイ・アキノの日)
8月26日 National Heroes Day(英雄の日)
11月1日 All Saints' Day(諸聖人の日)
11月30日 Bonifacio Day(ボニファシオ記念日)
12月8日 Immaculate Conception(無原罪の御宿り)
12月25日 Christmas Day(クリスマス)
12月30 日 Rizal Day(リサール記念日)
12月 31日 New Year's Eve(大晦日)
上記の一覧から分かる通り、
フィリピンでは「独立」あるいは「宗教」をテーマにした祝日が年間を通じて大多数を占めます。
また上記にあるものは例年変わりなくフィリピンの祝日として制定されています。
ちなみにフィリピンの祝日は年間で19日間と日本に比べて少し少ないですが、上記一覧に載っていない「ローカルホリデー」(州ごとにある祝日)を組み合わせるとほぼ日本と同じ20日を超える日数になります。
フィリピンの祝日をご紹介
ここでは代表的なフィリピンの祝日を3つご紹介します。
①EDSA Revolution Anniversary(エドゥサ革命の日)
フィリピン人にとってとても重要な祝日で、「ピープル・パワー」革命という名でも知られています。
当時のマルコス大統領による独裁政治から民主主義を取り戻すという目的で、何百万人ものフィリピン人がマニラの大通りであるエドサ(EDSA)に押し寄せました。
政権を倒し自由を手にしたフィリピン国民達はこの日を祝日として制定しました。
②Christmas Day(クリスマス)
フィリピンのクリスマスは家族と一緒に時間を過ごし、祈りをするための祝日として制定されています。
お祈りの期間は12月16日から25日までの9日間で、毎日教会で開催されるミサ(礼拝集会)でイエス・キリストの生誕を祝います。
また家族や同僚あるいは仲の良い友人同士で「マニト・マニタ」というプレゼント交換をおこないます。
③Bonifacio Day(ボニファシオ記念日)
植民地支配に抵抗したフィリピンの英雄アンドレス・ボニファシオの生誕した11月30日を記念して制定された祝日です。
フィリピン独立革命のリーダーであったボニファシオはヨーロッパの植民地支配に反対するアジア最初の革命運動を指揮して、スペインの植民地支配からの独立を目指し奮闘しました。
多くのフィリピン国民の「愛国心」を忠誠するための祝日としてボニファシオ記念日が現在でも制定されています。
日付が変わる祝日がある?
フィリピンには「祝日の日付が変わる」かもしれない「ムーバブルデイ」があります。
2024年は4月10日のEidul Fitr(イード・アル=フィトル)また6月17日のEidul Adha(イード・アル=アドハー)が「ムーバブルデイ」とされていて、仮の祝日の日付として現在カレンダーに記載されています。
まとめ
以上がフィリピンの祝日に関する内容です。
フィリピンは300年間の植民地支配時代があったため「独立」や「革命」を祝う祝日が数多くあります。
フィリピン独立運動は長く困難なものだったためフィリピンの祝日を理解することはフィリピンの「アイデンティティ」や「文化」を深く理解することに繋がります。
是非この機会に一度ご自身でも「フィリピンの祝日事情」を調べてみてはいかがでしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございます。

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