日本には存在しないフィリピンの恋愛観(リーガウ)をご紹介

 

フィリピンには男女が付き合う前におこなう伝統的な文化として「リーガウ(Ligaw)」があります。

日本だと、女性を食事や映画館に誘って、3回目〜5回目のデートで告白して付き合うのが当たり前ですが、このフィリピン流の恋愛スタイル「リーガウ」では数か月〜長くて数年間、来る日も来る日も男性が女性に気持ちを伝え続けて、告白をおこなうそうです。

今回は、この交際するまでの流れが日本と全く異なる「リーガウ」について、深堀していきます。

 

「リーガウ」とはどんな行為?

改めて「リーガウ」とは、正式に付き合うまでのお試し期間のことを意味します。

リーガウでは女性側は「ガードが硬い女性」を演じて、男性側は好きになってもらう戦略を立てて行動します。

ちなみに「リーガウ」は、男性が気になっている女性に「リーガウしてもいいか?」と申し込み、女性が承諾するところからスタートするそうです。

近年では直接的に「リーガウしてもいいか?」と聞かないケースもあるそうです。

 

代表的な「リーガウ」中の行動

「リーガウ」中の行動は下記のようなものがあります。

・学校や職場の送り迎え

・ご飯をご馳走する

・何でもない日に花を贈ったりプレゼントを贈る

・カバンなどの重たい荷物を持ってあげる

・女性の家族にプレゼントを贈る

 

「リーガウ」中の行動として最も有名なのがハラナ(Harana)です。

ハラナは女性に向けてラブソングを歌う行為です。

男性が女性の家の前でギターを弾きながら、オリジナルのラブソングを歌ったり、ラブソングのカバーをします。

女性は歌が気に入ったら窓を開け、男性の曲を聴きます。

万が一気に入らない場合には窓を開けて、男性に向けて水をぶちまけるそうです。(勿論女性によります。)

 

「リーガウ」中、女性側は男性の「責任感」や「誠実さ」を確認します。

そのためリーガウ期間中はキスはもちろん、手をつなぐのもダメという女性も多いそうです。

 

「リーガウ」後どうなる?

リーガウ期間中に女性が男性に対して誠実な愛を感じて「OK」だと思えば、男性に「YES(恋人になっていいよ)」と伝えます。

この時点から2人の交際が始まります。もし「NO」であれば「まだわからない」と言われるか、あるいは「リーガウを止めてほしい」と言われます。

ちなみに、わからないと答えられた場合はリーガウを継続することはOKだそうです。

 

「リーガウ」期間が長いほど別れにくい?

フィリピンではリーガウ期間が長いほど別れにくいと言われているそうで、特に男性側は「苦労して時間やお金を使ったんだから簡単に別れたくない!!」という心境になるそうです。

そのため、リーガウ期間と同様に付き合った後も女性のために、代表的な「リーガウ」中の行動をおこなうそうです。

 

昔と現在の「リーガウ」の違いは?

現在の「リーガウ」は昔ほど形式的なものでは無いようで、家族との関わりも薄いそうです。

また「ハラナ」などの行為も非常に稀だそうで、ほとんど見ることができないそうです。

 

外国人男性もリーガウが必要?

結論から言うと、フィリピン人女性は外国人男性に「リーガウ」を求めないそうです。

しかし、恋愛に対して情熱的なフィリピン女性と関係を築くときは、積極的に毎日連絡したり思いやりのある行動を心掛けることが大切です。

なので、「自分から時間を作って会いにいく」「信頼関係を深める努力をする」などを意識するといいでしょう。

 

まとめ

以上が、日本には存在しないフィリピンの恋愛観(リーガウ)のご紹介となります。

フィリピン人女性は「リーガウ」期間を利用して、男性がいかに「私を大切にしてくれるのか」あるいは「彼氏として付き合って本当に大丈夫なのか」を見極めます。

失われつつある文化ではありますが、リーガウをおこなうことでより強固な恋愛関係を築くことができます。

リーガウをもっと知りたい方は、フィリピン人に是非聞いてみてください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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