フィリピンは7000島以上の島々で形成されており、各地方や部族、また島々でおよそ100を超える言語が使われています。
中でもタガログ語とビサヤ語が最も広く話されており、フィリピンの母国語として知られています。
今回はそんな『知っておきたいフィリピンで使われている言語』についてご紹介いたします。
このページの目次
フィリピンで使われている母国語
フィリピンでは、100を超える言語が話されていますが、主な言語は以下のようなものがあります。
タガログ語(フィリピノ語)
タガログ語は、フィリピンの首都マニラを中心に話されており、国内でもっとも広く使用されている言語の一つです。
また、フィリピンの共通言語として位置づけられており、政府文書やメディア、教育などさまざまな分野で使用されています。
なのでタガログ語は、フィリピンのアイデンティティと結びついた最も重要な言語とされています。
タガログ語を母国語とする人は2500万人いるとされています。第2・第3言語の人々も含めると約7000万人いるとされています。
ビサヤ語(セブアノ語)
ビサヤ語は、中部地域を中心に広く話されている言語であり、さまざまな方言が含まれています。
ビサヤ語もフィリピンでよく使われており、地域ごとに異なるバリエーションが存在します。
特にセブアノ語は有名であり、セブ島を中心に広く話されています。
ビサヤ語(セブアノ語)を母国語とする人は2800万人いるとされています。
ちなみに首都マニラでビサヤ語(セブアノ語)を話すと『田舎者だ』と馬鹿にされるそうです。
イロカノ語
ルソン島北部で話されている言語です。
イロカノ語を母語とする人々は、フィリピン全土で約590万人いるとされています。
カピンパンガン語
ルソン島中部で話されており、タガログ語に近い関係があります。
カピンパンガン語を母国語とする人はフィリピン全土で約250万人いるとされています。
これらの言語は、すべてオーストロネシア語族に属しています。
オーストロネシア語族は、世界で最も広く話されている語族の一つであり、フィリピン、インドネシア、マレーシア、台湾、ポリネシア諸島、マイクロネシア諸島、メラネシア諸島で話されています。
フィリピンの英語のレベル
余談にはなりますが、フィリピンの言語を語る上で英語は外せません。
英語のレベルについては、フィリピンは英語が第2公用語として位置づけられており、多くのフィリピン人の英語が非常に高いレベルに達しており、世界的にも評価されています。
これは、アメリカ植民地時代の影響や、英語を教育で使用することによるものです。
そのため、観光などで現地を訪れた時にはコミュニケーションに不自由することはありません。
仕事では英語を活かす産業として、コールセンターやバックオフィス業務などが盛んで多くの外資系企業で勤めるフィリピン人がいます。
マルチリンガルな国民性
上記でも説明したように各地方や部族、また島々で異なる言語を話すためにフィリピンの人々はシチュエーションによって瞬時に言語を使い分けます。
・家族と話す時
・外国人と話す時
・現地の人同士が公共の場で話す時
・友だちと話す時
これらの時に話す言語を切り替えコミュニケーションを取ることができるのでフィリピンの国民はマルチリンガルで言語習得能力が世界でもトップクラスと言われております。
まとめ
フィリピンでは地形や時代の影響により多様な文化を形成したために今日のような数多くの母国語が使われる国に成りました。
主にタガログ語またはビサヤ語を話せるようになると現地の人とより交流が深まり絆ができるので、フィリピンを訪れる方は簡単な挨拶などを覚えておくといいでしょう。
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