セブは安全?!もし、突然大型の台風に見舞われたらどうなるの?

大型の台風に見舞われてから1年。

記念日大好きなフィリピン人に台風1年記念を祝われているセブの主婦PONです。

 

2021年12月16日の夜にかけて、セブは、とても大きな台風がきました。

こちらに30年住んでいる日本人の方ですら、「こんなのは初めてだよ。」と言わしめるほどの台風。

体験した私が、どんなものだったか、また、どのように乗り越えたかをお話します。

 

家族で移住されている方や一人でどうやって乗り切ろうと不安な方。

少しでも頭の片隅に置いてもらえたらと思います。

以下は、困ったこと5選です!

 

1、インフラは全てストップ(電気、水道、飲み水、WIFi、ガソリンスタンド、ATM)
2、電気が止まったために冷蔵庫の中の物が溶けて腐る
3、ガソリンがなくなり、交通手段がなくなる。徒歩のみ。
4、夕方以降何も見えない
5、健康な生活リズムになるw

 

何だか大きな台風が来ると噂になったのは、台風が来る1週間ほど前。

この時点で、危機感のあった人は、沖縄の人と7年前にそこそこ大きな台風を経験していたフィリピン人のおじいちゃんだけ。

この日から、セブは、一転。

インフラがなくなり途方もない暮らしになりました。

 

 

家族が多い私は、命の危機を覚えていました。

中には、それが1ヶ月以上続いたところもあります。

セブの台風について詳しくお話しすると、大体フィリピン沖で発生した台風が、北上して日本に行くんですが、発生した直後はまだまだ台風の赤ちゃん。

なので、熱帯低気圧。

雨をもたらすほどのものなんです。

日本に向かう途中で、海の水を吸い上げて大きな台風になるんですが、セブ島では、風のある台風はあまりありません。

雨が降って涼しいな。

台風あるから、雨が続くね。程度です。

セブの天気予報を見たことある人は分かるんですが、天気予報は、ほとんど雨マーク。

それでも晴れるのがセブ。

なので、天気予報をしっかり見る習慣がありません。

そんな調子ですから、大きな台風来るらしいと聞いても、

はいはい。ちょっと雨が強いわね。くらいにしか考えていませんでした。

今から考えたら、沖縄の人の言うことをちゃんと聞くべきでした。ごめんなさい(白目)

 

一年前の16日の夜を境にセブは、大きく変わってしまいました。

12月16日。

もうすぐクリスマスだね〜とクリスマス命のセブでは、クリスマスモード1色。

夕方になって、今日は台風が来るらしいから、どうせ停電になるんでしょ!

電波なくなるんでしょと早めの夕食作りに取り組んでいました。そうなんです。

強い雨や強風が吹くだけで電波の線が切れてしまうため、停電、ノーシグナルあたりまえのセブ。

 

するとITコンドミニアムに住んでいる友人から、もうすでに停電が始まったので、そっちに泊らせてと連絡がありました。

そんなに雨が強いのかな?と思っていたのですが、タクシー等も動かなくなる前に移動しておきたいとのこと。

それにコンドミニアムは、ガスが使えず、IHコンロなので、停電すると料理が出来ません。

その上、雨が強いとグラブフードなどのデリバリーも止まります。(フィリピン人は、雨に当たると発熱しやすい)笑

 

じゃ、ちょうど多めに作ったカレーでも食べて泊まってよってことで、2人から4人生活に。そう言っている間にうちも20時頃停電が始まりました。

停電が多いセブでは、ライターやろうそくは、必需品です。

あって嬉しいのは、充電式の電気。停電とともに発動します。

ご飯食べながら、ろうそくの火で晩酌していると。雨が横なぶりになってきました。

こんなの見たことないなど話しながら、日本の家族に台風がすごい!などと連絡しています。ここでは、まだ笑顔。

そのうち、とたん屋根や看板が飛んでいるのを見て、あまり窓に近づかないように気をつけます。フィリピン人は、すぐに外に出ようとします。危ない!

こう言う時は、静かにできるのはやっぱり日本人ですね。

初めて、訓練が役に立ったと思った瞬間です。

 

10時頃になったら、家の重いゲートが倒れていることに気づきます。

しばらくするとそれが見えなくなりました。雨が強すぎて見えないのか。それとも。。。

まさか何トンもあるものが動くとも思えなくて、不思議な気持ち。

でも、確認しないで、そのまま台風の目に入るのをただただ待ちます。

これは、ちょっといつもと違うかもっと心の中で思いながら。

 

風が弱まったことを確認して、まず目に入ったのは、隣の家に突き刺さった家の門。

こればっかりは、どうしようもありません。本当にごめんと思いながら。

皆んなで、安否を確認し合いました。

この時点では、かろうじてまだ電波がありました。

 

翌朝起きると街は、静まり返っています。

いつもは、うるさいはずなのに?あれ、タイムスリップ?人も歩いていません。

電柱や木々が倒れた道路。きっと眠れない夜を過ごしたのでしょう。誰もいません。

空気がとっても澄んでいます。

こんなセブは初めてだと新鮮な気持ちになったのを覚えています。

 

次回は、ここからどう乗り越えたか?をお送りします。

【セブは安全?!もし、突然大型の台風に見舞われたらどうなるの?その2】

 

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