Bula!
ブラーはフィジー語でハロー、おはよう、こんにちは、こんばんは、、、
いつでも使える挨拶です。
ブラーとあいさつを交わすと、もう友達になってそこから会話がはずみます。
最近ネットで「コロナ渦でも留学できる」フィジーとよく見かけます。
確かに人口90万人のこの南の島は現在コロナ新感染者0の日が続いています。
成田からの直行便は止まっているものの、
オーストラリアまで行けば国際空港のあるフィジーのナンディーまで
1日に2便以上運行されています。
さて、前回フィジーが誇る世界一をお伝えしましたが、その続きをお話ししたいと思います。
1998年のリオでリオデジャネイロでの輝かしい金メダルを獲得した
世界一幸せな島ですが、今日は少し違った世界一を見ていきましょう。
フィジーは世界で最も預金高が少ない国
まずは、「フィジーは世界で最も預金高が少ない国」です。
海外情報を見るとその理由として
パパイヤ、バナナ、イモ類、魚が豊富に取れるため自給自足が容易なことと、
昔からものを蓄えるという意識が少ないとあります。
住んでみるとそれがよくわかります。
まず給与システムは公務員でも2週間ごとの支払い、
会社員でも週払いが基本です。
あると使う、なければどうにかする気風です笑。
一度Cost U lessというコストコのようなスーパーから
ツナ缶を大量買いしてストックしておいたことがあります。
2か月くらいもつかな、と思っていましたが、
2週間後ふと気づいたときには2缶を残すのみとなっていました。
おやつに食べたり、うちにあるから持って行ってと誰かにあげたりしたということでした。
誰が買ったからその人の物とか、節約しようとか、
そのような考えが刷り込まれていない、気前もめちゃめちゃ良い人達なので、要注意!笑
分け与える文化
お金だけでなく物も管理して使ったりということは苦手なようです。
各村にそれぞれ村のスローガンがあるのですが、
ある村は 「Sega na Lega(フィジー語)」~問題ない~というものもあります。
あるものは分け与え、なければ誰かにお願いする、そのような文化です。
とにかく、明日の心配はせずに、今日を全うしています。
私が移り住んで初めの年は、この文化に驚き、ショックを受け、素晴らしいと思いました。
10年たった今は、バランスが必要だと思っています笑!
ただ、日本と全く違う文化なので、
こちらの世界を垣間見ることはあなたの中の小宇宙を
大きく広げることになると思います。
びっくりしたことの一つとして、
村と村の関係が決まっていて、特別な村からの人が遊びに来たら、
そこから何でも持っていってよい、自分の家のようにしてよいという習慣です。
確かにフィジー人の友達がそのように私に説明してくれました。
その訪問者は特別な関係の村からきていて、
訪問者「わー、素敵なポスターだね。とてもいいね」
家主 「これ?日本からのお土産なんだよ。気に入ったなら上げようか」
訪問者「やっぱりここのキャッサバはおいしいね。すごいな。魚によく合う」
家主 「OK、帰りにたくさん持って行って。箱に詰めておくよ」
訪問客「あなたの着ているジャージかっこいいね。どこで買ったの?」
家主 「この前試合を見に行ったあとで買ったんだ。あげるよ(と脱ぎ始める)」
こんな光景を何度か目にしました。
今まで生きて培ってきた価値観が、インプット拒否の反応を示していました笑!
なかなか面白い文化ですね。
気に入っている服をすぐに脱いであげることが、私にはできるかな、、、。
一度日本の100円ショップで買った赤いバンダナをしていて、
いーなーいーなー、かっこいい、と何度も言われ、上げようか?と言ったら
うんと嬉しそうに持って行った少年がいました。私の懐はだいぶ小さいです、、、。
フィジー人の愛国心
金銭欲、物欲の話はここまでにして、もう一つの世界一を紹介します。
「戦争が始まったら自分の国のために戦うか?」
との問いに94%の「戦う」の回答でフィジーが堂々の1位でした。
これは少し古い調査なのですが、Gallup Internationalが調べたものです。
愛国心、だれでも持っていると思いますが、フィジー人めちゃくちゃ強いです。
世界一幸せだと思っているくらいですから納得がいきます。
国旗を部屋に飾り、国旗をデザインしたTシャツを着て、ナショナルカラーの水色を好みます。
海外に行けば、フィジー出身と胸を張って答えます。かっこいい!
ちなみにこの調査で日本は、10%が戦うと回答したそうです。ずいぶん違いますね、、、。
フィジーの『世界一』
これでフィジーの『世界一』3つがそろいました。
1.世界一幸せな国
2.世界一貯蓄が少ない国
3.世界一愛国心が強い国
次回に続きますよ!
初めまして。Rockstonesです。5か国遍歴後日本に戻り、しみじみ大和の良さを感じているこのごろです。コミュニケーションツールとしての言語学習を推進する、ドリアン大好き女子。台湾で出会ったおじいさんに、中国料理を食べ、アメリカ式の家に住み、日本人と結婚することがこの世の一番の幸せと教えられた意味を、いまだに模索中です!