ベルギーの英語教育について

ベルギーでも日本と同じ13歳頃から英語の勉強を始めるということで、日本の教育と何が違うのかということが分れば、おのずと解決策が見つかるのではないかと思い、以前からその違いについて何度となく友人と話をしてきました。

 

 

ベルギーと日本との生活環境の違い

まず第一に生活環境の違いがあげられます。

 

日本も昔と違って最近では田舎の方に行っても、結構外国人と出くわす機会が増えてきたと思いますが、いくら数十年前と比較して日本に滞在、又は居住する外国人が増えたといっても、普通の生活をしている日本人がそれらの人達と話す機会というのはほとんどないのではないでしょうか?

 

また最近ではテレビも 2ヶ国語放送が増えてきましたが、ほとんどの人は日本語で聞いているに違いありません。

 

一方ベルギーではどうかというと、わたしが住んでいた所 (結構田舎でした) でも近所には母国語がフランス語の人、ドイツ語の家族、スペイン語の人など英語を母国語としない人達がたくさん暮らしていました。

 

そこでの共通語といえばやはり英語ということになり、どうしてもある程度の英語が分らなければ生活に困ることになってしまいます。

 

土着のベルギー人であっても、周りにそういう人達が大勢生活しているので必然的にある程度の英語が分らないと困ることも多いのではないかという印象を持ちました。

 

このようにベルギーと日本とでは、日常生活における英語の必要性がかなり異なっており、この違いによる差はかなり大きなものではないでしょうか?

 

また、わたしが暮らしていた地域ではケーブルテレビがどこの家庭にも引いてあって(ベルギー全体の普及率は不明ですが)、オランダ語の字幕入りの番組も勿論あるのですが、フランス語やドイツ語だけの放送のもの、英語放送のみのアメリカの番組など、外国語に触れる機会が非常に多いと感じました。

 

ある友人の家庭では、6歳くらいの子供さんがアメリカのテレビ番組をとても気に入っていていつも見ていたそうなのですが、その番組は英語のみの放送 (オランダ語の字幕もなし) であり、周りの人が一切英語を教えていなかったにもかかわらず、いつの間にか英語を理解していたそうです。

 

この例を見ても、生活環境の違いはかなり大きいんだなと実感させられました。

 

ベルギーと日本との英語教育の違い

二番目の違いとしては、やはり英語教育そのものの違いがあげられると思います。

 

わたしの時代の英語の教科書といえば、まず最初に 「This is a pen.」 から始まり、続いて一生のうちに一回も使うことがないと思われる 「Am I a boy?」 などというものでした。

 

当時はこれを勉強すると外国人と話せるようになると思って一生懸命勉強し、テストの成績も常にトップクラスだったので、英語に対してはかなり自信を持っていたのですが、大人になって初めて外国人と話したときに、何も聞き取れず何も話せないという非常に苦い思いをしたことを今でも覚えています。

 

時代も変わり、今では我が子が英語の学習を始める歳になり、学校で使用する英語の教科書を見せてもらったのですが、私の時代とはかなり変わり、日常生活でもっとも多く使用される挨拶から始まっており、授業についても週に 1回程度は外国人の先生が来て教えてくれるとの事で、日本の教育もかなり変わってきたなという印象は持ちました。

 

しかし、外国人の先生が来るときは別としても、通常の日本人の先生の授業のやり方を聞いてみると、やはり受験用の学習となっているようです。

 

すでに数ヶ月英語を勉強している子供に 「英語で返事してみな!」 と前置きして 「How are you?」 といってみると、「I' fine thank you. and you?」 と返ってきましたが、頭の中でしばらく文章を考えてから完璧な日本語発音の英語でした。

 

いくら教科書の中身が変わっても教え方自体が変わらなければ国際人として通用する英語を身につけるのは無理だという印象を受けました。

 

一方ベルギーでの教育はどうかというと、まず英語の先生自体はベルギー人の場合がほとんどだと言うことですが、友人いわく、英語の教師については、その全ての教師が英語の発音は完璧に近い人ばかりだということです。

英語講師

 

前述したようにベルギー人の中に完璧に近い英語を話せる人がたくさんいる訳ですから当然の事だと思いますが、この差は非常に大きいと思います。

 

日本に置き換えて考えると、欧米で長期間暮らし、英語を完璧に話せる日本人が英語の教師として学校で教えているというところでしょうか?

 

では解決策はあるのか?

そこで解決方法は? という話になるのですが、今の学校教育に対して 「英語の教師を発音が完璧に近い人に変えてほしい!」、「授業の内容を英語が話せるようになるためのカリキュラムに変更してほしい!」 と頼んだところで、すぐに対応できないということは目に見えています。

 

そこでどうするかですが、子供自身で何かをやるというのは到底無理なことですので、やはり親であるわたし達が何らかの方法を考えて、子供に納得させた上で行わせるという手段しかないのかな? という気がしています。

 

その中の一つの手段として英会話スクールへ通わせるという方法がありますが、そのスクールについてちゃんと調べた上で決めてやらないと、単純に塾を一つ増やしただけの結果になりかねませんのでくれぐれも慎重に決めてあげて下さい。

 

このサイトでも、たくさんのオンライン英会話スクールをご紹介していますので、選ぶ際の参考にして頂ければと思います。

 

 


 

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