皆さんは「AK-English」という英会話教室をご存知でしょうか?私もYouTubeを見ていて偶然知ったのですが、とても可愛らしいお嬢さんが設立したというとてもユニークな英会話教室だそうです。
今回は、このAK-EnglishのAkaneさんが、英語力ほぼ0の状態から1年後に大手英会話スクールの講師になったという秘密に迫ってみたいと思います。
このページの目次
AK-English の概要
まずは「AK-English」の概要から見てみると、おおよそ以下の通りです。
「AK-English」は普通のOLだったAkaneさんが、講師として勤務していた大手英会話教室を退職後2016年に大阪で立ち上げた英会話教室です。
レッスン料はなんと1回払いの1,000円、教材費なしでスタートし、口コミだけで開校半年後には生徒数100名を突破したとのこと!
2017年にはカナダの学校から仕事のオファーがあり移住することに、その後は役立つ情報をシェアできたらと動画を配信したり、留学の相談なども受けているようです。
日本では、企業・テレビ・公的機関などで通訳としても活動しているそうです。
注)現在はAkaneさんがカナダに移住したため、AK-Englishの教室は長期休校中とのことです。
現在のAK-Englishの活動としては、留学のお手伝いなどをされているようです。
AK-Englishのウェブサイト → https://www.ak-english.com/
AK-English Akaneさんの英語学習に関する経歴
Akaneさんは日本生まれ日本育ちで、学生時代の英語の成績は、10段階中2だったとのこと!
そのレベルから1年後には大手英会話スクールの講師をしていた???
という事で、以下の動画の中でAkaneさんがどうやって10段階中2の英語のレベルから1年後に大手英会話スクールの講師が出来るようになったかということについて、彼女の実体験をもとに解説してくれていますので見てみましょう。
動画の内容については、おおよそ以下の通りです。
自分を理解する
まずは、「これだったら何時間でも出来る」というものを見つけ、それを英語でやる。
海外の女優が好きなら、その女優のYouTubeをひたすら見たり、料理が好きだったら、海外のレシピを英語で見る。
動画やWebサイトの作り方は英語で学んだ。
今制作している動画もアメリカの少年が作ったYouTubeを見ながら勉強して作った。
人と話すのが好きな人なら、日本で外人相手のボランティアをしたり、海外の友達を作ったりする。
英語の上達は筋トレみたいなもの。
「これをやったらペラペラになる!」みたいな魔法のサプリはない!
辛いことを続けることは努力だが、楽しいことを続けることは苦痛ではない。
ただ、間違ったやり方をすると、変な癖がついてしまったりする。
赤ちゃんが言語を学ぶ道
TOEICの点数を上げたいという人にはこのビデオは役に立たない。
Akaneさんの場合は、「使える英語」が目的だったので、赤ちゃんが言語習得する道で英語を習得した。
赤ちゃんは生まれてからひたすら聞く、パパとママが話しているのを聞いて、それをモノマネする感じで少しづつ言葉が出てくるようになる。
その時点では文法は間違えているが、パパやママは赤ちゃんに対して「文法間違ってるよ」とは言わない。
親が文法を注意しなくても、単語帳などなくても、そのうちに日本語がペラペラになる。
Akaneさんも最初の頃は文法もボロボロ、単語も知らない、発音も出来てなかったが、ず~っとやっていくうち無意識に自分で直していった。
子供たちは4、5歳くらいでペラペラになってコミュニケーションがとれるようになる。
それからやっと読み書きが始まる。
ここで大切なポイント、
順番は「聞く→話す→読む→書く」
このやり方でやると英語脳が出来る・・・これが非常に大切
英語脳が出来るという事は、文法を考えずに翻訳せずに母国語のように話せるようになる。
+発音も綺麗、なぜなら初めに音で覚えるから。
発音が悪い人やとっさに英語が出てこない人は、読み書きから始めている場合が多い。
英語脳を作りたいなら赤ちゃんを意識する。
(参考) フィリピン人はなぜ英語が話せるのか?
自分という人格に自信を持つ
おそらくこれが一番大切な事!
自分に自信がある人は、英語初級の人でもバンバン喋るが、逆に自信がないと英語は分かっているのに黙ってしまう。
とにかくリラックスする。
自分が英語が出来ないと思いすぎると、どんどん自信がなくなって、どんどん話さなくなってしまう。
友達を選ぶ
英語が間違っていても気にせずに話せる相手を探してつるむ。
細かいミスを指摘したり発音の違いを指摘するような人とはAkaneさんは距離を置いた。
Akaneさんの日本在住のネイティブの友達は、Akaneさんが英語がまだまだ喋れない頃からずっと「Your English is so good!」と言ってくれていた。
そうやってまわりから言われていると自然と自信もついてくる。
単語帳と教科書を捨てる
(実際に今持っているものを捨てなくてもよいが)Akaneさんは単語帳も教科書も1冊も持っていないとの事。
英語と日本語を見ていると、ずっと頭の中で翻訳しないといけなくなる。
インプットの時間をアウトプットに
Akaneさんはアウトプットが100%だった。
Akaneさんの場合、OL時代に土日祝で弾丸一人海外旅行に行っていた。
バスへも一人で乗れない程度の英語力でオーストラリアなどに行っていた。
弾丸旅行や留学以外にもサークルやランゲージエクスチェンジやボランティアなど探せば色々ある。
Akaneさんがやっていた教室ではネイティブ講師でも1,000円でやっていたし、他にも英会話カフェやオンラインの英会話サービスなども色々ある。
相手が話したい!と思うような人間になる
英語を習得する目的で外国人の友達を作りたいという人が山ほどいるが、そんな人ほど外国の友達が出来にくい。
英語以外に好きな事、興味があることを頑張っている事、そこが大切!
まず実行
まずは行動、実行に限る。
Akaneさんは数年前まで普通の会社員だったが、ある日突然、人生こんなんで終わったらいやや!と思った。
そこで安定していたが、会社を辞め、海外に飛び立った。
しばらくの間バックパッカーになった。
いろんな事情があると思うが、同じ条件下でもやっている人はやっている。
英語を学ぶのではなく英語で遊ぶ
「英語を勉強する」ことが英語上達へのベストな道だとは思っていない!
その理由は、Akaneさんが経験してきた事と違うから。
Akaneさんが信じる道は、「目的があって、それを英語でする」。
「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」。
英語学習者に向けてのAkaneさんからのコメント
Akaneさんの話を聞いていると、とにかく納得する事ばかり!
特にAkaneさんの行動力には驚かされます。
「やろうと思えば誰でも出来る!」・・・確かにそうですが、これがなかなか難しいんですよね?
→ この考えがいけないんですよね!!!
以下は、上の動画のコメント欄から抜粋したものですが、英語の学習者にとっては参考になる事ばかりです!
私(Akaneさん)は動画やWebサイトの作り方は英語で学びました。
すると、自分が習得したいことなので集中でき、おまけに英語力も伸びた。
他にも一眼レフの写真の撮り方などたくさんのことを「英語で」学んだ。
語学学校や英会話スクールは基本的に教科書を使って英語を学ぶので嫌になる。
私が英語を教えていた時は、教科書を一切使わずに、子供だと「英語で遊ぶ・英語で算数や社会をする」、大人だと「自分の意見」を英語で言う「深いテーマについて語り合う」ということをしていた。
「教材や映画」 VS 「実際の人」となると天と地の差。
実際の人とコミュニケーションを取る=アウトプットやん、と思われがちですが、実はインプットアウトプット両方の最強の上達法です!
対面が理想的ですが、私は毎日英語でしていたLINEからも多くのことを学んだ。
特に勉強しなくても毎日聞く&見る+意見を言う、そうして自然な英語が身についていったと思う。
映画はどうなんだ?と言う質問よくいただくのですが、実際の環境とは全然違います。
話せるようになるには、話すこと!
映画鑑賞が効果がないわけではないので大好きなら絶対したほうがいい。
そこから学べることはたくさんあるし、自分の24時間をできるだけ英語で過ごすのが大切。
私は単語の意味がわからなくても調べない、経験で覚えたほうが記憶に残るから。
例えば、ストーブの前に手を出して "warm" と言うと体が覚えるので、次にその環境になった時に自然と "warm" と言う言葉が出てきます。(赤ちゃんの道)
一番良いのは人を相手に喋る!こと。
赤ちゃんもテレビをつけたまま放置されても言語は成長しません!
話しかけてくれるママがいて、何かを言うと反応してくれる。
英語学習が辛い、しんどい、伸びない!と思っている方が多いですが、コミュニケーションだと通じた時の嬉しさ、理解できた時の感動があるので「もっともっと!」となります。
"warm" の例ですが、そうですね・・・誰か言語の"ママ"がいります。
私の英語力がゼロだった時は、文法を考えず「フレーズ」を3つくらい覚えて一人海外旅行とか行っていました!
初めはボロボロですが、帰国する頃にはちょっと応用できていたり。
フレーズで覚える方法オススメします。
単語、物の名前は、翻訳機を使うのではなく、Googleでイメージ検索します。
Cat = ネコ じゃなくて、Cat = あの可愛い物体・・・みたいにイメージで覚えます。
Catくらいならネコでもいいのですが、だんだんレベルが高くなるとやってられません。
何度も聞いていてどういう意味なのか気になるまで単語は調べない。
どういうタイミングで使っているのかがわかってきた時に、調べて初めて使える単語に変わる。
私は、特に教材は使わず実際に人と話すことだけをしました!
今使っている英語は、映画から得たものより人と話す中で得たものの方が確実に大きいです。
動画は、Facebookで「興味のあること」in Englishのチャンネルで見たりしています。
車好きなら車のチャンネル、ハリウッドスター好きならそのチャンネル、料理が好きなら料理のチャンネル。
ポッドキャストも毎日聞いています!← 英語の勉強のためではなく、情報を仕入れるため。
日本の学校の英語教育は、文法や発音がなってないとできるようになるまで練習させられたり、周りの子たちに笑われたりして、苦手意識を植え付けられやすいのだと思います。
学校の英語は今も実用的なものではなくて、TOEICや入試に出てくるような真面目で長いお話だったり、こんな使い回しは英会話ではやらなかったぞ、という表現がちらほら現れたりして、何のための英語を教わっているのかわからなくなりました。
日本の英語は、入試や資格のためのツールでしかなくて、楽しくコミュニケーションを取るための従来の『言語』としてのあり方ではないですね。
教科書通りの文法や発音ができたって、相手の心にも伝わるような英語を喋れなきゃ楽しくないですよね。
私もフレーズから始めた派でした!
単語だけ知っていても、結局どういったセンテンスで使うかわからんわ!と思いました。
単語を覚えるのもコミュニケーションベースで覚える。
単語帳は使わない。
単語の羅列では覚えられないし、覚えたとしても会話として使えない。
話し相手が自分の状況に対して言った文章をその状況と共に覚える。
言い換える力が重要。
Googleイメージ検索で 汚い → "dirty" と "messy" の違いを知る。
"dirty"の Google イメージ検索結果
"messy"の Google イメージ検索結果
まとめ
Akaneさんの話を聞いていると、実際に彼女が実践してきたことを喋っているので説得力がものすごくあります!
関西弁の可愛いお姉ちゃんがサラサラ~っと話しているので、最初のうちは楽しく聞いていただけだったのですが、途中からその内容に引き込まれていき、最終的には英会話習得に関して素晴らしい事を話しているなと感心しっぱなしでした!
こんな理想的な学習法を実践し、実際に身に付けている彼女だから自信をもって話せるのだと思いますが、もし可能であれば、変わりつつある日本の小中学校での英語教育にアドバイス出来る存在になってほしいと心から思います。
最後に【日常のリアル英会話動画】をほぼ毎日更新中のAkaneさんのInstagramをご紹介しておきます。 私も利用させてもらってますが、とても役に立ちますよ!
→ http://instagram.com/akane.iiiii