オンライン英会話で導入されつつあるカランメソッドとは?

「カランメソッド」は、イギリスにあるヨーロッパ最大の語学学校「カランスクール」で1960年にRobin Callanによって開発された英会話勉強法で、現在世界30か国以上で約500校のスクールで導入され、世界各国100万人以上の英語学習者を成功に導いているそうです。

 

また、ケンブリッジ英語検定試験(プレミナリーレベル)に合格するには通常約350時間の学習が必要とされていますが、このカランメソッドで学習すると、約95%の人がその約4分の1の80時間程度で合格すると世界各地のカランメソッド導入スクールで証明されているとのこと。

 

通常の学習時間の約4分の1の時間で習得可能な理由

その理由を一言でいうと、カランメソッドでは通常のレッスンの4倍聞いて4倍話すからです。

 

講師はレッスン中、生徒に質問を浴びせ続けます。

 

生徒はテキストを見ずに先生の質問に答えます。

 

一般的なネイティブスピーカーが話すスピードが1分間に150~180単語であるとすれば、カランメソッドの教師はあえて1分間に200~400単語のスピードで話します。

 

生徒はその質問に対し瞬時に答えなければなりません。

 

そのスピードは母国語で考える間をあたえないほど早く、正確に質問に答えられるまで何度も反復させられます。

 

常に講師の言葉に集中する必要があるため、授業中は授業以外のことを考える余裕がなくなってしまう訳です。

 

その結果、生徒は驚異的なスピードで英語が口から反射的に出てくるようになるのです。

 

最初のうちは早いスピードに対してきちんと反応できない人の方が多いと思いますが、同一の単語、同一の文章をできるまで何度も何度も反復練習、リピートすることで徐々に身についていくのです。

 

25分間のレッスン後は、スポーツをし終わった後のような適度な疲労感と爽快感があります。

 

カランメソッドのステージと各ステージの標準学習時間

カランメソッドは、1から12までのステージで構成されていて、トータルでの学習時間は160時間となっています。

 

すべての生徒はステージ1からスタートすることが決められており、英語レベルが中級・上級の生徒様も例外ではありません。

 

但し、中級・上級レベルの生徒は、標準的な学習時間よりも短く終了することが可能なようですので、詳しくは受講予定先のスクールへお問い合わせください。

 

カランメソッド受講時のルール

カランメソッドは、講師が質問を2回繰り返した後、生徒が1回それに答える、というシンプルなやり取りの繰り返しによるレッスン方法ですが、いくつかのルールに従って回答をしなければなりません。

 

1.パターンに沿った回答をする

YesやNo、または単語のみの回答は正しい答えとはみなされません。

主語や述語などがすべて揃った文章、または講師から与えられた単語と構造を使った文章で回答することが求められます。

 

2.短縮形を使って答える

回答をする際は、「I am not = I’m not」、「He is not = He isn’t」といった短縮形を用いなければなりません。

 

3.レッスン中はテキストを見ない

レッスン中はテキストを見てはいけません。

テキストを見ずにレッスンに集中し、講師とのやりとりを通して習得していきます。

 

4.間違いを恐れずになるべく速く答える

講師は、考える暇を与えずに次々と質問を繰り出してきます。

正しい回答をしようと意気込まず、間違えてでもなるべく早く答えることに務めるようにして下さい。

間違えた箇所は何度も繰り返すことによって克服できるようになっていきます。

 

カランメソッド用テキスト

カランメソッドのレッスンに使用されるテキストは、一般の書店などでは取り扱いがないため、イギリスにあるカラン出版から取り寄せる必要があります。

 

なお、元々あったステージ1~12に加えて現在では「Callan for Business」や「Callan for Kids」もリリースされています。

 

また、今まで大きな欠点とされていた古い文章、文法、語彙がアップデートされているようです。(2013 editions)

 

オンライン英会話スクール側でテキストを用意しているところもあるようですので、受講の際は直接スクールへ問い合わせするようにしてください。

 

カランメソッドによる実際のレッスンの様子

ネイティブキャンプ

 

ジオスオンライン

 

 

参考 → カランメソッド導入オンライン英会話スクール一覧

 

 

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