英語を学習している人の中には、欧米人、特にアメリカ人やイギリス人から英語を学ばなければ正しい英語は身に付かないと考えている人も多いのではないでしょうか?
そもそもなぜ多くの日本人は、英語はアメリカ人やイギリス人から習った方が良いと思うのでしょうか?
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なぜアメリカ人やイギリス人から英語を習った方が良いと思うのか?
もちろん純粋なアメリカ人やイギリス人であれば綺麗なネイティブの発音で教えてくれるでしょうが、教え方や教える内容についても完璧なのでしょうか?
そもそもアメリカ人やイギリス人の場合は、学習によって英語を身に付けたわけではなく、私たち日本人が日本語を自然に身に付けたのと同じように、自然に英語を話せるようになった人たちですよね?
なので綺麗なネイティブの発音で話せるからといって、文法的な事まで正しく教えることが出来るとは限らない訳です!
日本語を正しい発音で話せるあなたは、日本語の仕組みや文法的な事を海外の人に正しく説明することが出来るでしょうか?
少し前の話になりますが、日本国内の通学制英会話スクールで、授業料が高額にもかかわらず在籍していた欧米人講師は、英語が喋れるだけで講師としての経験も資格もない人ばかりだったという事がありました。
いくら本人が正しい発音で英語を話せるとしても、その言語を他の人に教えるとなると、その為の知識や技術が必要となってくるわけです。
日本語を教えるための資格試験(日本語教育能力検定試験)の内容を見ても、かなり難しい内容となっているようですので、日本語を外国人へ教える事がいかに難しいかという事が分かります。
以前は私自身もそうでしたが、日本人はアメリカ人やイギリス人というだけで、憧れというのか思い込みというのか全てを信用してしまう傾向があるんですよね?
このあたりについて、語学を習得しようと頑張っているあなたは、一度じっくりと考え直してみるのも良いかもしれません!
オンライン英会話スクールにはアメリカ人などのネイティブ講師は何人位在籍しているのか?
とは言っても「どうせ英語を習うならアメリカ人やイギリス人から習いたい」という人も多いと思いますが、実際現状のオンライン英会話スクールには何人位のネイティブ講師が在籍しているのでしょうか?
当サイト内でご紹介しているスクールについては「ネイティブ講師が在籍しているスクール一覧」ページに「ネイティブ講師在籍数」として掲載していますので参考にして頂ければと思います。
*国籍別の正確な人数については各スクールのホームページにて確認してください!
ネイティブ講師の在籍人数はスクールによってまちまちで、1名のみのところもあれば100名以上在籍しているスクールもあるようです。
どうしてもアメリカ人やイギリス人から英語を習いたいという人は、ネイティブ講師の在籍人数が多いスクールで体験レッスンなどを受けてみてはいかがでしょうか?
なお、ネイティブ講師に関しては「オンライン英会話スクールに在籍するネイティブ講師について」という記事も参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
アメリカ人講師とイギリス人講師ならどちらが良いか?
どうしてもネイティブ講師から英語を習いたいという人は、多くの人がアメリカ人講師かイギリス人講師を選んでいるようですが、ではアメリカ人講師とイギリス人講師とではどちらを選んでも同じなのでしょうか?
ご存知の方も多いと思いますが、アメリカ人が話す英語とイギリス人が話す英語では大きな違いがあります。
単語の意味についても一部異なるものもありますが、大きく違う点は発音の違いという事になると思います。
私自身がサラリーマン時代に実際に経験した話ですが、その当時アメリカ人とは仕事の関係で時々話すことがあったのですが、ベルギーに駐在していた時に初めて生粋のイギリス人と話した時は、彼は英語ではなく何か別の言葉を話しているかと思えるほど全く理解出来ませんでした。
イギリス英語に接した事のある人は知っていると思いますが、アメリカ人が話す英語とイギリス人が話す英語では単語一つ一つの発音が結構違うんですよね?
学生時代に学校で使われていた英語教材から流れてくる英語は、アメリカ人やイギリス人が同じように使っているものだと信じ込んでいましたが、今考えると学生時代のものは全てアメリカ英語のものだったようですね!
ハリーポッターファンの人で字幕版で見ていた人などは、登場人物のほとんどがイギリス国籍の俳優さんなので、知らないうちにイギリス英語が吸収されているかもしれませんが・・・。
なおアメリカ英語とイギリス英語については「アメリカ英語とイギリス英語のどちらを学習すればよいのか?」という記事も参考にしてみて下さい。
まとめ
英語を学習する場合は、アメリカ人講師とイギリス人講師のどちらから学べば良いのか?、またアメリカ英語とイギリス英語の違いなどについてご紹介してきましたが、最後にまとめとして英語を学ぶ際の注意点なども含めて整理しておきたいと思います。
a.講師を選ぶ際は講師の国籍だけでなく講師としての経験を重視する!
綺麗な発音のアメリカ人であっても、他の人に教えるための技量についてはまちまちです。
b.アメリカ人講師とイギリス人講師のどちらを選ぶか?
どうしてもアメリカ人又はイギリス人から習いたいという人は、例えば「近々アメリカ留学の予定がある」といった場合や「自分の会社にいる外国人はほとんどがアメリカ人だ」といったような場合はアメリカ人講師を選ぶといったように自分の必要性に応じて選ぶようにすれば良いと思います。
c.講師の国籍には特にこだわらないという人の場合はどうするか?
Harvard Business Review のデータによると、世界の人口約70億人のうち実用レベルで英語を使っている人は約17,5億人、その中でもネイティブスピーカーと言われる人はわずか3,9億人だという事です。
つまり、世界レベルで考えると実用的な英語を使っている人のうちの約78%は、ネイティブスピーカーではないという事になります。
なので将来外国との関りが多くなるという人や勤めているのが外国資本の会社で社員のほとんどが外国人といった人の場合は、もちろんアメリカ英語やイギリス英語も含めてですが、国籍にはこだわらずいろんな国の講師から英語を学ぶのがベストだと考えます。
人によって英語を学ぶ目的は様々です。
今後の日本は、少子高齢化に伴い日本に定住する外国人も徐々に増えてくるものと予想されますので、いろんな国の人が話す英語に少しずつでも接する機会を設けるようにしてみてはいかがでしょうか?