セブ島の歴史を語る上で外せないのが「サントニーニョ」の存在です。
セブ島の有名観光スポットになっているサントニーニョ教会など、何かと耳にすることが多いですが、サントニーニョがどういった存在なのか我々日本人には名前を聞いてもピンッとこないと思います。
そこで今回はセブ島の歴史とともに「サントニーニョ」の存在について解説いたします。
このページの目次
サントニーニョとは?
サントニーニョは「聖なる幼きイエス」という意味で、幼いころのキリストを示しています。
サントニーニョはセブの守護聖人とも言われており、セブ島の人々は教会や家のリビング、あるいはタクシーなどでこのサントニーニョの小さな模型を飾って、お祈りを捧げたりしています。
サントニーニョは左手に地球儀、右手に笏を持っています。
また赤と金を組み合わせた祭服、金の冠、金のブーツを着ており、手には金の手袋をはめています。
サントニーニョがセブ島に広がった理由
サントニーニョがセブ島に広がった理由は歴史の教科書に出てきた「マゼラン」に関係があります。
かつて彼はスペイン軍とともに世界中を航海し、カトリックの布教活動をしました。
1521年にセブにやってきたマゼランは、セブ島の王とその妻たちにカトリックの洗礼を行いました。
その記念として贈ったのがサントニーニョ像であったのです。
それ以来サントニーニョ像は奇跡の守護神としてセブ島のローカルの人々に深く信仰されています。
※ちなみに、マゼランはセブ島でカトリックの布教活動をおこなった後にマクタン島に渡りますが、マクタンのラプラプ王によって命を奪われてしまいます。
なのでマゼランの世界一周の航海はマクタン島で終わってしまいます。
マゼランと共に航海をしていたクルーたちは世界一周の航海を達成しています。
有名観光スポットサントニーニョ教会とは?
サントニーニョ教会は1565年、スペイン統治下によって建設されたフィリピン最古の教会です。
サントニーニョ教会は1568年に焼失して、1602年に再建されています。
その後も、1628年と1740年に破壊と再建修復がなされています。
この教会にあるサントニーニョ像は激しい戦いの中でも傷ひとつなかったと言われており、「奇跡」と称されています。
それ故に人々がこのサントニーニョ像を崇拝するようになり、サントニーニョ教会に数多くの信者達が訪れています。
※カトリックの最高峰”ローマ法皇”によりサントニーニョ教会はバシリカミノレ(教会堂)の称呼が与えられ、1965年にバシリカ・ミノレ・デルサントニーニョと尊称されるようになりました。
サントニーニョを称えるフィリピン最大級のシヌログフェスティバル
シヌログ祭りはフィリピン最大級の祭り、500年以上の歴史があるとされるシヌログフェスティバルは、サントニーニョの人形を崇め讃える伝統的なお祭りです。
サントニーニョの像を持った踊り子たちが「ピーセニョール!」と歌いながら進行します。
フェスティバル最終日の1月第3日曜日に行われるグランドパレードは圧巻です。
セブ島にはサントニーニョのお土産が沢山ある
サントニーニョ像のミニチュア人形
さまざまな大きさや素材のものがあります。
ロザリオ
十字架のネックレスでサントニーニョに祈りを捧げるためのものです。
メダイ
サントニーニョの肖像が描かれたペンダントでさまざまな色があります。
Tシャツ
サントニーニョの文字やイラストが描かれています。
マグカップ
サントニーニョのイラストが描かれています。
キーホルダー
サントニーニョの像がついたものです。
ポストカード
サントニーニョの写真やイラストが印刷されたものです。
どれも人気が高く、歴史あるセブ島のおみやげとして人気があります。
まとめ
以上がセブ島のサントニーニョに関する解説です。
セブ島に来ることがある方はこのサントニーニョの歴史を学んで教会に行くなり、おみやげを買うなりしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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