日本でもココナツミルクは普通にスーパーで手に入りますね。
たいていはタイからの輸入かと思いますが、缶詰やテトラパックに入って売っていたりします。
日本ではあの濃厚な味は好き嫌いが分かれるところではありますね。
フィジーのココナツ
フィジーでココナツはその辺から拾ってくるもの、あるいは上って行ってとってくるものです。
ココナツミルクにして使うには、実が木の上で熟してある程度周りが茶色くなりドスンと落ちたものを拾ってきます。
フレッシュなココナツジュースを飲むには、木に登って行って青いものをとってこなければなりません。
とるというよりもぎ取って、木の下に落っことすといったほうがイメージしやすいでしょうか。
子供たちはささ~っと高いココナツの木に登って、見事にココナツを落としてきます。
この時木の下で、その速さに圧倒されて口をぽかんと開けてみていてはいけませんよ!
ココナツが頭に落ちてきたら、それこそ大けがです。(私、何度も何度も、注意されました笑)
ココナツパン(ロロバン)
さて、前置きが長くなりましたが、ココナツミルクを使ったフィジーの母の味、ココナツパン(ロロバン)について紹介します。
正直なところフィジーに住む前は、ココナツミルクがあまり好きではなかったんです。
というかタイ料理屋さんでカレーに入っていたり、たまにパンに練りこんであるものを食したり、輸入チョコの周りにまぶしてあったりで、ココナツじたいに遭遇する機会があまりなかったといえますが。
ところが、フィジーではほぼ毎日のように食べることになりました。いやおうなしです笑!
まず、家の周りのココナツの木の下を練り歩いて茶色くなって落ちているココナツの実を集めてきます。
それから、周りの皮をはいで、ちょうどハンドボールくらいの大きさの部分をだします。
それをサトウキビナイフで半分に割ると、白いかたいものがそのボールの内側に1センチくらいの厚さでついていて、それをココナツスクライパーでがりがりと落としていきます。
このスクライパーにまたがり、両手でココナツを持ち、フォークの部分で内側をがりがりと落としていきますが、慣れないとなかなか難しいんです。
ぼろぼろと落としたものを、水にうるかし、固形部、分を手で絞り出していくと、水分が残りますがそれがココナツミルクです。
ちなみに内側の白い部分をそのまま食べてもポリポリしておいしいです。
白い部分をがりがりしたあとで、表面をやすりで削って、カップ(フィジー語でビロBILO)として使ったりします。
ココナツミルク準備できました。
ここからた~くさんのフィジー料理ができますが、本題に戻り、今日はロロバンはママの味~~~♪です。
ロロバンは簡単に言うと、パン生地をバターを塗った鍋にならべ、発酵したらココナツミルクをパンの頭が少し出るくらいまで注ぎ、鍋にふたをして火にかけます。
ココナツミルクがなくなるまでそのままぐつぐつとすればできあがりです。
パンはたくさんのブラウンシュガーを入れているので、あま~い。ココナツミルクが周りにいい感じでコーテイングされています。
これを半分に割って、真ん中にたっぷりのバターや、ジャムをぬって食べます。
イギリスの植民地の名残か、コーヒーよりは紅茶を飲みながらの朝食になりますが、紅茶に入れる砂糖の量にまたびっくりです。テーブルスプーンで2,3杯行くんじゃないでしょうか、、、笑
初めまして。Rockstonesです。5か国遍歴後日本に戻り、しみじみ大和の良さを感じているこのごろです。コミュニケーションツールとしての言語学習を推進する、ドリアン大好き女子。台湾で出会ったおじいさんに、中国料理を食べ、アメリカ式の家に住み、日本人と結婚することがこの世の一番の幸せと教えられた意味を、いまだに模索中です!