
ほとんどの日本人が長年英語を勉強しているにもかかわらず、英語を話せるようにならない本当の理由とは、いったいどこにあるのでしょうか?
英語を話せなくても全く困らない日本の現状
まずほとんどの日本人の方が感じていることだと思いますが、日本人は日本で生活をしている限り、英語を話せなくても全く困らない(不自由なく生活できる)ということが上げられるのではないでしょうか?
これは私が外国に駐在した事があるという実体験からも言えることなのですが、約4年間の駐在期間のうち最初の約1年間は単身で、しかも住まいが田舎だったという事もあって、周りには日本語はおろか英語さえ分からない人がたくさん暮らしていました。
その上、日本から一緒に行った同僚達とは現地の人たちとの交流のために、基本的に休日は会わない事に決めていましたので・・・。
その頃よく耳にしていた事ですが、日本人は休みの日になると必ず日本人同士が集まり、マージャンや飲み会などを毎週のようにやっており、現地の人たちからは異様な目で見られていたそうなので、私たちの場合は、せっかく通常では経験できないような外国での生活を行うのだから、そのような事がないようにと心がけていました。
このように常に日本人同士が集まるような生活していると、たとえ海外で生活していたとしても日本語のみで(英語を話さなくても)生活が出来てしまう・・・つまり英語を話せなくても全く困らないという事になってしまう訳です。
日本語が一切通用しない状況を作ると?
私の海外駐在時代を考えると、日常生活において英語はおろか、時にはオランダ語やフランス語まで必要になってきた為、その当時かなり勉強をした記憶があります。
そのおかげで、オランダ語やフランス語についても曜日や数、簡単な会話などはある程度できる様になりました。・・・というか出来なければ生活上非常に困る環境であったという方が正確だと思います。
そのような訳で、ベルギーでの日常生活においては最低限必要な言語が英語という環境で生活していた為か、英語のレベルとしてはその当時が一番進歩したのではないかと思います。
特に発音については、日本から行った直後と駐在期間が終り帰国する時とでは、比べものにならないくらい上達したと現地のスタッフからも言われ非常に嬉しかった事を今でも覚えています。
日本人が英語を話せるようにならない最大の原因とは?
このような理由から、私が考える「日本人が英語を話せない本当の理由(最大の原因)」 は、日本人が日本で生活をしている限り、英語を話さなければならないという生活環境がない事だと考えます。
日本人が日本国内で生活している限り、日本に旅行で来ている外国人から話しかけられて恥ずかしい目に遭うという事くらいは稀にあると思いますが、通常の場合は英語を全く話せなくても生活するうえでは何の支障もありませんからね。
このあたりをしっかり理解した上で、英語習得についてもう一度考え直してみる必要があるのではないでしょうか?
但し、英語の習得は必要ないと言っているのではありませんので(念のため)。