ベルギーにおける英語事情に関する概要についてご紹介します。
ベルギーの公用語は3ヶ国語?!
ベルギーではオランダ語、フランス語、ドイツ語の三つの言語が使用されています。
しかし、ベルギー人だからといって全ての人が三ヶ国語を話せるわけではなく、基本的には自分の住んでいるところで使用されている言語のみしか話せません。(当たり前といえば当たり前なのですが・・・)
ベルギー人にとっても英語は外国語ということになります。
実際、わたしが住んでいた近くのお店屋さんでも、「Ten eggs please.」のようなものでもまったく通じませんでした。
ベルギーでの英語教育は13歳から始まりますが、1~2年後には日常会話では困らない程度の英語力が身に付くそうです。
但し、イギリス人と対等に話をするためには、さらに数年間は勉強を続ける必要があるそうです。
日本の高校程度の学校を卒業している人であれば、かなりの英語力が身に付いているとのことで、実際、現地で高卒のワーカー(作業者)と話をしてみると、わたしの英語力からすればかなり流ちょうな英語に聞こえました。
ちなみにわたしの友人は、オランダ語(母国語)、英語、フランス語、ドイツ語を自由に使いこなしていて、かなりうらやましく思っています。
教育水準は世界トップクラス、英語力は世界最低レベル?!
これはベルギーの話ではなく、残念ながら日本の話です。
日本でも中学1年生から英語の勉強をスタートするわけですが、中学課程を修了した者、つまり3年間英語を勉強した人が日常会話程度の英語が話せるかというと、まったくと言っていいほど話せないんですよね!
以前、ベルギーの友人に日本の高校生が使用している英語の教科書を見せたことがあったのですが、その時彼は、「日本人はこんなに難しいレベルの英語を習っているのに何故簡単な日常会話すら話せない人が多いのだろう?」と首をかしげていたことを思い出します。
確かに日本人の読み書きのレベルはかなりなものがあるのに会話となるとまるでダメで、外国人から見るとかなり不思議に感じてしまうようです。
ベルギーの高卒レベルの人間をリーダー教育の目的で日本に呼び、教育したことがありましたが、その当時彼らも「日本がこんなに英語が通じない国だとは思っていなかった。」とみんな口をそろえて言っていました。
世界でもトップレベルの科学技術をもち、国民の教育水準も世界トップクラスの日本が、これほどまでに英語が通じない国だと分ってさぞかし不思議だったに違いありません。
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