ビジネス英語を習得するための基礎知識

ニューヨーク

 

あなたはすでに海外勤務または海外出張の経験がありますか?

 

まだないという方、ちょうど今現在準備中の方、この先出張命令がありそうだという方、いろんな方がいらっしゃると思いますが、あなたは出張先で必要となってくる英会話に対して不安などはありませんか?

 

少なからず不安があるからこそ、このサイトをご覧になっているのだと思います。

 

ところで、あなたは今おいくつですか?

 

20代? それとも 50代? いきなり年齢の話で、何の関係があるの? と、言われてしまいそうですが、最近の中学校の英語の教科書をご覧になったことがあるでしょうか?

 

よく 「日常的な英会話程度なら中学英語だけで十分!」 という話がありますよね。

 

確かにそれについてはわたしもある程度は賛成なのですが、40代以降の年齢の方であれば分っていただけると思いますが、わたし達が中学生になって初めて手にした当時の英語の教科書には、一生のうちに一度も使うことがないような表現、例えば 「Am I a boy?」 や、お決まりの 「This is a pen.」 といったようなセンテンスが載っていたことを覚えていらっしゃるでしょうか?

 

日本人は10年間英語を勉強しても英語を話せない!?

「This is a pen.」 については、小さい子供から 「これなあに?」 と、聞かれたときに使うことがあるかも知れませんが、もう一つの 「僕は少年ですか?」 なんて普通は絶対使いませんよね?

 

この教科書を作成された偉い先生も当然それは分った上で、疑問形を教えるために書かれていたのだと思いますが、「日本人は高卒の人で6年間、大卒の人では10年間も英語を勉強しているのに、英語を満足に話せる人がほとんどいない!」 という現実は、このあたりにも原因の一つがあったのではないでしょうか?

 

今ここで日本の英語教育について議論をするつもりはないのですが、現在の英語教材は昔に比べると少しずつ改善されてきているようですので、今後の日本の英語教育が国際社会で通用するレベルになれるカリキュラムであることを願うばかりです。

 

それからもう一つ、英語の辞書についても注意が必要です。

 

辞書に載っている訳の中には、現在ではほとんど使われなくなった意味も、区別なく全て一緒に解説されているものがありますので、購入時は十分考慮して購入してください。

 

では本題の 「ビジネス英会話に関する基礎知識」 についてお話させていただきます。

 

その前に、わたしが何者かをお話していませんでしたね! わたしのプロフィールはこちら からどうぞ。 (単なる普通のオッサンですが・・・。)

 

まずビジネス英会話を学習するときには、以下の内容についてしっかり頭に入れて学習するようにして頂きたいと思います。

 

ビジネスではリスニングが出来れば心配ないか??

リスニング中の女性

 

英会話学習について議論される場合、「まず英語が聞き取れなければ話にならないのでリスニングの訓練を徹底的にやること!」 というような事をよく耳にしますよね?

 

これについて、あなたはどう思いますか?

 

確かに相手が言ったことがまったく理解出来なければ会話は成立しませんが、私の約10年間の海外生活のなかから得た教訓は、「自分の言いたい事が相手に伝えられなければ生活できない!」 という事です。

 

実際に相手と会話をしているところを想像してみて下さい。

 

ビジネスの世界では特にそうですが、相手の言っていることが分らなければ仕事になりません。

 

なので、自分が理解出来るまで何度も聞き返していると、相手もこちらの会話のレベルが分かるため、やさしい単語に変えて話してくれますので、時間の差はあるにせよ最終的には理解できるものです。

 

ところが、自分の言いたい事が言えない場合はどうでしょうか?

 

ボディランゲージにも限界がありますし、「言えなくても紙に書いて伝えることが出来るぞ」 という反論もあるかと思いますが、紙に書けるくらいならその文章を口で言えるはずです。

 

日本人は、「英語の文字を見て理解する」、「英語を聞いて理解する」 といったように、英語から日本語へ変換する訓練はよくやっているのですが、「自分の言いたい日本語を英語で話す」といった日本語から英語へ変換する訓練はあまりやられていないのではないでしょうか?

 

特に意識したこともないという方も多いと思います。

 

ビジネス英語の習得には口に出して英語を話す訓練が最も重要!

口に出す練習をする女性

 

日本の学校教育では日本語から英語を作文したり、台本(教科書)にそった会話練習はやられていますが、自分の言いたいことを即座に英語で話す。

 

つまり、英語によるフリーな会話の訓練は行っていませんよね?

 

私もいくつかの英会話スクールに通いましたが、英会話スクールでさえも 「フリーな会話が出来るようになる訓練」 というものはなかったように記憶しています。(スクールによって違うでしょうから一概には言えないと思いますが)

 

私もこれが出来なかったおかげで、海外駐在時代に非常にみじめで悔しい思いを何度もあじわってきました。

 

あなたには、わたしと同じ思いをして頂きたくないので、このサイトにある情報を参考にして、「言いたいことを即英語で口に出して言う」 という訓練をたくさんやるようにしてくださいね。

 

一定レベルのリスニング力は身に付けておくべき!

リスニング用CD

 

前項で「言いたいことを即座に英語に直し口に出す訓練」の重要性について書きましたが、リスニングについても一定レベルのスキルが必要な事は言うまでもありません。

 

特にビジネスの世界では相手の言っていることが全く分らなければ仕事にならない場合も結構あるものです。

 

わたしも最初の頃は 「ビジネス英会話」 のようなちょっと難しめのテープ(当時はCDは無し) をいろいろ買ってきては聞いていましたが、なかなか上達せずに悩んだものでした。

 

その要因についていろいろと考えてみたのですが、やはり一番の要因としては、

 

その時点での自分のリスニングレベルに合っていないものを使用していたため、苦痛を感じてしまった!

 

つまり、リスニングのレベルアップのために聞いている会話の内容が、単語の意味をほとんど知らないものであったり、自分が必要とする場面と全く異なったものであれば、ただの雑音を聞き続けているにすぎなくなってしまう恐れさえあるのです。

 

いったん苦痛を感じてしまうと、リスニング自体に集中できなくなりますので、レベルアップにつながるわけがありませんよね?

 

ですので、リスニング力のトレーニングを行う際は、自分のレベルに合ったもので行わなければ意味がないという事なのです。

 

では、自分のレベルに合ったもので行うにはどうすれば良いのか?

 

まずは自分自身のリスニング力を把握する!

リスニングレベル

 

ところで私が実際に海外で生活してみてはっきり分ったことがあります。

 

それは 「自分が理解出来ないのは、相手が難しい単語や文章を話しているからではなく簡単な単語や文章が聞き取れていないから!」 ということでした。

 

例えば空港のカウンターでの "Are you going to Tokyo ?" や高速道路のレストランでの "You don't have to pay." などの中学校の教科書に出てくる程度の英語が聞き取れていなかったのです。

 

従って、まずは自分のリスニング力をちゃんと把握した上で、自分のレベルと同じ、又はちょっとだけ難しいレベルのものからスタートすることをオススメします。

 

では、現状の自分のリスニングレベルを把握するにはどうすれば良いのか?

 

更に、自分のリスニングレベルが把握出来たら、どのようにして(どんな教材を使って)訓練すれば良いのか?

 

これらについては、以下のページで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

 

→ 「オンライン英会話で役立つ初心者向けリスニング上達のための究極の方法

 

私自身も簡単な英語の文章(自分のレベルに合ったもの)を徹底的に聞くことに専念したことで、リスニング力が飛躍的にアップしたと実感しています。

 

オンライン英会話を活用して実践訓練!

オンライン英会話の講師陣

 

基本的なリスニング力が身に付き、ある程度自分の言いたいことを即座に英語で言えるようになってきたら、あとは実践練習あるのみです!

 

自分の回りに英語を話す外国人がいれば、その人に練習相手になってもらっても良いし、そのような人がいない場合は、今流行りのオンライン英会話を上手に活用して徹底的に会話の実践練習を行いましょう!

 

オンライン英会話の場合は、海外駐在前に日本にいる時から始めたとしても、海外赴任後にも同じスクールで継続出来ますので、特にお気に入りの講師がいた場合などはとても便利です。

 

更に最近では、ビジネス英語を専門に提供しているようなスクールもありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

(参考)オンライン英会話でビジネス英語を学ぶ人が増えています!

 

(参考)ビジネス英語コースを設置しているオンライン英会話スクール一覧

 

海外での駐在は語学習得の上で最高の環境!

外国人の家庭

 

これは英語の学習方法ではありませんが、仕事も含めて海外生活で困らないためにあえて提言させていただきます。

 

わたしが最初に海外勤務を命じられたのは、EC統合が行われる直前の頃でEC統合後はヨーロッパへの進出が難しくなるということもあって、あわてて現地工場を立ち上げる為に5人程のスタッフで現地へ向かいました。

 

そこではみんなで話し合い、全員別々のアパートで生活し、休日も極力日本人同士で行動しないようにと決めて生活することにしました。

 

どうしてそんな事を決めたかというと、海外に駐在している同僚達から、

 

「休みの日はほとんど毎週のように日本人同士で集まってマージャンや食事会などの団体行動を取っているため、現地の人達から不思議な目で見られたり、5年も滞在していた人が現地の人とほとんど交流もなく、言葉もまったく進歩せずに帰ってきた。」

 

という話をよく聞いたからでした。

 

日本人の集まり

 

実際わたしが駐在していたところでも、他の会社の人に聞いてみると休みの日は毎週日本人同士で集まる事が多いと言われていました。

 

せっかく異国の地で生活するのですから、その国の生活に出来る限りとけこんで生活することで、他国の人達の考え方や風習などに触れると同時にその国の言葉を学んで現地の人達と接するということも重要な事ではないでしょうか。

 

わたしの場合、ヨーロッパはベルギーの北部で暮らしていたのですが、近所のおばちゃん達は英語が話せないので現地語であるオランダ語もある程度話せるようになりました。

 

また、近所付き合いもしていたので、子供が病気したときなどは近所の人が何人も心配して来てくれて病院にまで案内してもらったこともありました。

 

おかげで1週間程度の旅行ではけっして経験することが出来ないような現地の人たちの習慣や考え方などを肌で感じることが出来ました。

 

ヨーロッパ人の間でも、日本人は海外で生活していても日本人同士でしか付き合わない事をよ~くご存知ですので、これを機会にあなたも海外駐在が決まったらどうするか考えてみてはいかがでしょうか?

 

海外駐在を命ぜられた事は、語学習得のための最高の環境をタダで与えられたと理解しましょう!

 

 

 

 


 

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