英会話を習得する上で「英文法」は本当に必要か?

学校での英語の授業と言えば従来から英文法については非常に重要視されていましたが、実際に英会話を行なう上でこの英文法は本当に必要なのでしょうか?

 

 

初心者は最低限度の文法のみ理解しておく!

この問題については、「基本的な英文法を知らなければ英語は話せない」といった意見や「英文法を気にしすぎるからいつまでも英語を話せるようにならない」などいろいろな意見があるようですが、私個人の意見としては「英語をある程度話せるようになるまでは、英文法はほとんど必要ない」ということです。

 

ほとんどという意味は、例えば「話をする時は必ず主語を用いる」、「主語+動詞+(場所、時間など)の語順」程度の文法だけは必要だということです。

 

これらも一応英文法の中の一つですが、中学校を卒業している日本人であれば誰でも知っている事ですから、そういう意味でいうと英文法は必要ないと言ってもよいでしょう。

 

ネイティブスピーカーでも文法的にはいい加減?!

私のヨーロッパ駐在時代の話ですが、ベルギーの友人が喋る英語といったら「She don't come today.」や「I go there tomorrow.」などと平気で言っていました!

 

その友人に何度か指摘した事があったのですが、その友人は「なぜそんな細かい事を気にするのか?君はちゃんと理解できているじゃないか?」と逆に不思議がられたくらいです。

 

またその友人の話では、文法的には特に「時制」などについては、きちんと使っている人の方が少ないとまで言っていました。

 

会話を成立させることのほうが重要!

日本語の場合で考えてみても、日本に旅行に来ている外国人が「昨日、夜、そこ行く、友達いっしょ」と文法的にはむちゃくちゃな日本語を話したとしても内容は理解出来ますし、会話も続けることが出来ますよね。

 

それよりも、文法を気にするあまり「え~~~っと、あ~~~・・・」と言いながら英単語一つ出てこない日本人の場合は、会話を続けるどころか会話自体が成立しなくなってしまいます!

 

母国語でない英語を話す日本人が、英文法を間違って喋っても、笑ったり文句を言うひとなど誰一人いないのです。

 

母国語として英語を話している人でさえも、文法上正確に話してはいないのですから。

 

今あなたが話している日本語も、文法的に完全に正しいと言える日本語ですか?

 

最終的には中学レベルの文法は身に着けておく!

ある程度相手との会話が成立できるようになった後は、やはり中学校程度の文法をマスターしておくことが望ましいと思います。

 

英語に慣れてくると、更にいろんな人と話したり英語で書かれた文章を読む機会も多くなってくると思いますが、文法の力が不足しているとチンプンカンプンな事にも多々出くわしてくると思いますからね。

 

但しこの場合でも、文法を学問としてとらえるのではなく「ネイティブの人が日常使っている英語の構造的なものを知っておく」程度の考えで取り組んだ方が途中で挫折することも少ないと思います。

 

英文法を学習する上での注意点!

例えば「現在完了形とは何か?」、「動名詞とは?」といった事をどんなに詳しく説明できたとしても文法をマスターしているとは言えません!

 

その文法を使って、会話をしている中で使いこなせることが出来て初めてマスターしたと言えるのではないでしょうか?

 

日本人の場合、学校教育のせいかもしれませんが、文法を知識として理解した時点でマスターしたと勘違いしている人が非常に多いと思います。

 

例えば野球のバッティングで、球を遠くへ飛ばすための理論を完璧に理解できたとしても、実際にその理論を使って打つ練習を何度も何度も繰り返さない限り、球を遠くへ飛ばすことはいつまでたっても出来ませんよね?

 

英文法の場合もそれと同じで、いくら文法の試験で満点を取ったとしても、その文法を実際の会話の中で使いこなせなければマスターしているとは言えないのです!

 

英文法を学習する際は、英語の構造を知ると共に例文として書かれている文章を何度も声を出して読み、スラスラと言えるようになったら次へ進むといったやり方を行うようにしてください。

 

 

 

 

 

 

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